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何かを信じるときの3つの悪い理由

3月 26th, 2006 投稿者: hiro

利己的な遺伝子の著者、リチャード・ドーキンス氏の Good and Bad Reasons for Believing という娘さんへの手紙の日本語訳を見つけました。

satolog: 信じてもいい理由と信じてはいけない理由

何かを信じるとき、その信じる理由には良い理由と悪い理由があるという内容です。

この中で、信じるときの悪い理由が3つ述べられています。

1.伝統
ただ古いというだけで信じるな。
どんなに物語が古くても、それはオリジナルの物語と全く同じだけ真実だったり嘘だったりする。

2.権威
誰か大事な人が信じろと言っただけで信じるな。
信じることができるのは、信じろと言った本人が証拠を見ているか時か、他の誰かが証拠を調べることができる時だ。

3.お告げ
お告げという名の、内面の感情から出てきたものを信じるな。
内面の感情は時には正しく、時には正しくない。
愛情などの感情は小さな証拠で証明できるが、お告げは証明できない。

そして最後はこのように結ばれています。

次に誰かが大切そうなことをお前に言うとき、自分で考えるんだ。「これは証拠によって人が知ることができるようなことなのだろうか? あるいはこれは伝統や、権威や、お告げによってただ人々が信じているようなことなのだろうか?」って。そして、次に誰かがお前に何かが本当だと言うとき、こう言ってみたらどうだろう。「どんな証拠があるの?」って。もし彼らがいい答えをお前にあげられなかったら、お前が彼らの言うこと信じる前にとても慎重に考えることを私は願っているよ。

僕個人としては、かなり不確かなものを信じるのが大好きです。でもそれが許されるのは、個人や仲間うちでの楽しみの範囲まで。

自分が何らかの形で、ほんの少しでも誰かに影響を与えるかもしれない立場にいるときは、ドーキンス氏の言うように、もっと慎重になる必要があると考えています。

先日、久しぶりにテレビのニュースを見る機会がありました。その中で取り上げられていたのが、ニセ科学。

科学的に証明されているわけではないのに、誤解をまねくような方法で世に出回っているものをニセ科学とし、科学者がその危険性を訴えているという特集でした。

個人的に驚いたのは、水は答えを知っている―その結晶にこめられたメッセージという本に対する科学者たちからの批判。そんなことはありえないとのだとか。

にもかかわらず、多くの小学校で先生が授業中に紹介しているとのこと。(具体的な件数などは忘れてしまいました・・・。が、少なくとも道徳の授業で取り上げられたという事例が紹介されていました。)

僕はこの本を買ったことはないのですが、この本を薦める声もたくさん聞いたことがありますし、大型書店でもよく特設コーナーを設けられているのを目にしたことがあります。

身近な人たちからの薦めや、出版社や書店といった信頼の置ける(と感じている)存在からのバックアップがあったために、僕は漠然と、「へぇ、すごいなぁ」と信じ込んでいたのでした。

この件に関してはどちらの主張が正しいとか、間違っているとか、僕には判断できません。(テレビのニュースで見ただけなので。)しかし、少なくとも人にその内容を伝えるポジションにある人は、そのあたりをきっちりさせる必要があるのではないかと考えます。

そう思うとなんだかこういうエントリーをポストすること自体にさっそく緊張してくるのですが、自分もブログで何かを発信するときには気をつけようと、とりあえず気楽に思いながらポストしたのでした。