日本では、iPhoneのセカイカメラごしに日常の世界を覗くと他の誰かがそこに残した情報が浮かび上がってくるiPhoneアプリ「セカイカメラ」などで有名になったAR(拡張現実)技術。国内外の色々なシーンで販促やプロモーションに使われ始め、「拡張現実」という言葉自体も比較的よく聞くようになってきました。
さてそんな今ホットなAR(拡張現実)、「スカウター」や「電脳メガネ」などの世界を想像してしまうと何だか未来のことのように感じてしまいますが、実際のところはどうなのでしょうか。ということで、今回はAR(拡張現実)が具体的に活用されているビジネスシーンを5つ挙げてみました。
1, Zugara – 自分の部屋を仮想試着室に出来るサービス
結構話題になった仮想試着室サービス。各商品ごとに用意された「マーカー」と呼ばれるQRコードみたいなものをプリントアウトし、それをウェブカメラに写します。そうするとマーカーが選んだ商品(服)に早変わり!一度セットしたら、マーカーは置いてしまってもOKのようです。このサービスの特徴はARに加えてモーションキャプチャーによる操作が可能なこと。
マイノリティ・レポートの世界での操作のように、画面に現れたスクロールボタンで色や柄を変更したり、商品の購入を行うことが可能です。今は2Dのカタログ写真を当てがうだけで、まだまだこれからという感は否めませんが将来のオンラインショッピングの原型になるのではないでしょうか。
2,Lego DigitalBox – レゴの箱の上に完成模型が浮き出てくるサービス
組み立てるタイプのおもちゃって、完成形がどんなにかっこいいか分かれば、購入意欲が増しますよね。ドイツにあるMetaioというAR技術のリーディングカンパニーが開発したLego Digitalbox。これは何かというと、モニターにLegoの箱を映すと、組み立てた完成形が映し出されるというもの。Legoの実店舗販売コーナーに設置されています。仮想レゴの方がクール過ぎて、商品を購入しなくなるんじゃないのか?というような冗談が出てますが、あながち当たっているかも知れません。
3,My.IKEA – 家具のレイアウトを購入前に試すことが出来るサービス
日本でも非常に有名なスウェーデン発祥の大型家具店「IKEA」もAR(仮想現実)を使ったプロモーションに力を入れています。こちらも1番目に紹介した「Zugara」と同じように「マーカー」と呼ばれる紙を利用します。ウェブカメラで映っている部屋に、それぞれの家具ごとに用意されているマーカーをプリントアウトして表示させると、選んだ家具が映し出されるという仕組みです。このサービスはMy.IKEAというページから利用可能な様ですが、2010年6月現在My.IKEAというページは検索しても見つからずどうやってアクセスするのか分かりません。デモはあるので見てみて下さい。デモで大体の流れがつかめるかと思います。(実際のデモは0:56くらいから始まります。)
4,USPS – 仮想の箱を使った、荷物のサイズシュミレーター
アメリカ郵便局が開始した「The Virtual Box Simulator」というサービス。これは、実際の荷物がどのサイズの箱に当てはまるか?ということをAR(仮想現実)を利用した立体的な仮想の箱を使って調べることができるようになるというサービス。
このサービスの特徴は、それぞれのサイト上で箱サイズを変更すると、マーカー上に映し出される箱のサイズも変更されるという点ですね。また箱の透明度も調整できるのでどの辺がどの位足りないか?余っているか?簡単に確認することが出来ます。実際の荷物があらかじめ縦・横・長さが決まっている箱に入るかどうか?は実際に箱に入れてみないと分かりません。そう考えるとこの「バーチャルボックス」もARを上手く活用したサービスですね。
5,Ray Ban – 仮想メガネやサングラスを試着できるサービス
カメラの前でメガネ、サングラスの試着ができるサービス。他のアパレルなどと違い、顔だけ映れば良いので、AR+ウェブカメラでのサービスが一番マッチする商品のうちの一つかも知れません。こちらのサイトより「Vertual Mirror」と呼ばれるファイルをダウンロードし、セットアップします。残念ながらWindows限定のサービスとなります。
以上、実際にビジネスシーンで使われ始めているAR(拡張現実)サービスを5つピックアップしました。残念ながらまだなかなかARを普段の生活で目にすることはありません。しかし上記5つのデモを見れば、ARの登場によって私たちの生活がどんな風に便利になるかという予測が出来るかと思います。位置情報、モーションキャプチャといったARと親和性の高い他のサービスと組み合わさりながら、ARはこれからのインターネット最前線を盛り上げていってくれること間違いないでしょう。






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