「著作権フリー」と「ロイヤリティーフリー」との違い

» Posted by on 6月 24, 2010 in Blog | 0 comments

自由に使える写真をネットで探そうとすると「著作権フリー」「ロイヤリティーフリー」という言葉が出てきますよね。
「この2つはどう違うんだろう?」
「フリーなのになんで有料なんだろう?」
そんな疑問をお持ちの方も多いと思うのでざっくりではありますが、写真の場合を例にざっくりではありますがまとめてみました。

そもそも著作権とは?

著作権とは、書物や音楽、映像などの著作物について、作者以外の者が無断で利用することを防ぎ、作者が排他的・独占的に利益を受けられるようにするための権利のことである。著作物は、創作された時点から権利が発生し、著作者の死後50年まで保護される。。(IT用語辞典バイナリより)

まずポイントは『創作された時点から権利が発生し』という点です。

この「創作者」はプロのカメラマンだけでなく素人も含まれますので、世の中の全ての写真には自然と著作権が発生するということになります。ネット上から画像を適当にダウンロードしてきて自分のサイトに掲載するとまずいのはこういう訳なんですね。

次に注目なのは『著作者の死後50年まで保護される』という点。

死後50年間は著作者が望む/望まない問わず、著作権が保護されるということです。
ちなみにこの期間を過ぎると「パブリックドメイン」と呼ばれるようになり、社会の共通財産として扱われるようになります。パブリックドメインとなった著作物に関しては、誰もがインターネットで公開したり紙の本にしたり出来るようになります。写真ではありませんが、日本では『青空文庫』という、著作権が消滅した文学作品を公開している素晴らしいサービスがあるのですが、これこそパブリックドメインならではですね。

「著作権フリー」とは?

それらのことから「著作権フリー」とは文字通り解釈すると
「自然発生する著作権を著作者が自ら放棄した作品」あるいは
「著作者の死後50年が経過し、パブリックドメインとなった作品」
であり、著作権フリーとなった著作物は誰でも自由に使えるということを意味します。

(しかしこれは本来はこういう意味だということであり、実際の運用については少し異なります。下の『「著作権フリー」「ロイヤルティフリー」の実際』に書いてあるのでそちらをお読み下さい)

「ロイヤルティフリー」とは?

では一方の「ロイヤルティフリー」とはどういう意味なのでしょう?
「ロイヤルティ」には元々「特許権/著作権/印税/使用料」という意味があります。
例えばあなたが書いた文章/作った歌/デザインした絵などに対して、それを使用する人は本来、使用料(ロイヤルティー)を毎回払わなければいけません。CDや本が売れる度にアーティストや作家の方に印税が入るのも同じ仕組であり、それは写真ももちろん当てはまります。つまり「ロイヤリティーフリー」とは、その『本来であれば毎回は払わなければならない使用料(ロイヤルティ)』が無料(フリー)になっているという意味なのです。

ロイヤルティフリーなのに有料なのはなぜ?

写真素材提供サイトにはロイヤルティフリーだけど有料という場合が多く見られます。フリーなのに有料とは一見ややこしいようですが、これは

「本来なら毎回使用料をもらうところだけど、初めに利用する権利を買ってくれたらその後はずっと無料で使っていいですよ」
というような意味合いのことが多いです。

ちなみに、この初期費用に加え、
「本人しか使わないでくださいね」
「写真を転売するのはやめて下さいね」
「商用に使うのであれば加工をしてくださいね」といった
写真提供側が定めている個々のルールを守る必要がありますので、お気をつけ下さい。

著作権フリー」「ロイヤルティフリー」の実際

さて「著作権フリー」に関して「誰がどんな目的にも自由に使える」と書きましたが、実際のところは「ロイヤルティフリー」と同義で扱われていることが多いようです。その場合、著作権フリーと書いてあるからといって好きなように写真を使える訳ではなく、それぞれの写真提供側が定めている利用規約に従う必要があります。

まとめ

簡単にまとめると以下の通りになるかと思います。

  • 「著作権フリー」とは本来、「誰でも自由に使える」という意味だが、実際には、『毎回徴収するはずの使用料』を免除した「ロイヤルティフリー」と同義で扱われることが多い。
  • 「ロイヤルティフリー」の写真は『フリー』というものの、使用権利を初めに購入したり、各々の写真提供側が定める利用規約に従ったりする(リンクを表示するなど)必要がある。

参考になれば幸いです。