「常識が変わる」という機会の損失

» Posted by on 2月 12, 2010 in Blog | 0 comments

「○○円貯まったら留学する」とか
「○○年経ったら結婚する」とか
「○○年勤めたら転職する」とか
「自分は○○だから××しない」という話を聞くことがありますが、私はこの考え方が好きではありません。その一番の理由として、この考え方が「それをすることに伴なう考え方と更なる行動の変化」」を考慮していない考え方だと思うからです。

【英語上達のための勉強の例】

例えば、英語の勉強を例に挙げてみます。留学をしたことのない人が「日常会話がある程度聴き取れるようになったらオーストラリアへ留学する」という目標を立てたとしましょう。そういう人に対して私は「いやいや、まずその国へ行ってみなよ」とお薦めします。山登りに例えるならば死なない程度に「まずは登ってみる」ということです。やってみることによって、考え方が変わり、その先の行動も変わります。

「ネイティブが何言ってるかさっぱり分からん~!リスニングもっと頑張らないと!!」
「ヨーロッパ人留学生の発音すごくきれいだな。自分は何て発音が下手なんだ・・・!!」

それらの「恥」は帰国後の勉強の進歩具合を大いに加速してくれることでしょう。
はたまた、

「いや、オーストラリアって案外おもんないな。自分は留学は別にしなくてもいいかも・・・」
「やっぱり自分には語学は向いてない!辞めて他の勉強をしよう」
と言った前向きな気付きによる下山かも知れません。
いずれにせよ「とりあえずやってみることによる精神的変化とそれに引き起こされる行動の変化」が重要なわけです。

【スノーボードでの例】

スノーボードが上手くなりたかったら、本を読んでフォームを勉強するのは一旦辞めて、挫折を味わいにゲレンデに滑りに行き、その後、本で勉強すれば良いと思います。本を読んで正しいフォームを身につけることもとっても重要です。ドラマティックな成長のためには「正しいやり方を真似ること」が必須です。ただしそれは「もうあんな恥はかきたくない!」という考え方への変化を起こしてからです。「颯爽と滑っている自分がなんだか想像できる」という考え方の変化かも知れません。その経験があるのとないのとでは本で学ぶという「行動」時の集中力や真剣さに差が出て、成長放物線の角度が変わってくると思うのです。

【会社組織においても一緒】

ちょっと話が変わりますが、これらは会社組織においても同じことが言えると思います。あなたの会社が年間目標を立てたとしましょう。
「今年の年末には年商1000万円達成するぞ!!」1000万円が山頂です。この場合は「1000万円を達成するための数値ベースでの事業計画を立てること」が「具体的な行動」です。それは「1000万円達成するには今のままでは全然無理だ!」という精神的変化を促します。「現在地を知る」という点において「自分の英語が通じなかった」「リフトから降りれなかった」という「恥」と一緒です。以前関わりのあった年商2000万の会社では「年商10億!」と壁に貼ってありましたが、具体的方法は話されていませんでした。何となく目標が達成されることはないと思うのです。また、山頂にたどり着く間のマイルストーンが見えずに山登りするのは精神的負担がかかります。山頂が見えていないと尚更です。

英語やスノーボードの場合、行動が「本当にやりたいかどうか?」という精神的変化(願望)を起こし、更なる行動につながると思います。会社の売上の場合は「本当に出来るかどうか?」という精神的変化(焦り)を起こし、更なる行動につながると思います。

【常識は変化する】

主旨が「目標設定の重要さ」のようになってしまいましたが、一番書きたかったことは「行動してみることにより気持ちに変化が起こる」ということです。つまりは「常識が変わっていく」ということです。
冒頭に戻って、例えば「今付き合って3年だけど5年経ったら結婚する」としましょう。仮に3年目で結婚したとして、4年目、5年目間に精神的変化が起こります。
「別に欲しくなかったけど何だか子供が欲しくなってきた」
「精神的に落ち着いて、人に優しくなれるようになった」
結婚を先延ばしにした場合に比べ、6年目の時点では全く別の人生になっていると思うのです。

「入社したけど面白くなかった。でも3年は勤めると決めたから絶対辞めないぞ」という場合も面白くないのであれば辞めてもっと楽しい会社に入ったらいいのです。
「転職して新しい会社でタイと取引をすることになって、タイ語を勉強しようかななんて気になってきた」なんて素敵です。

「自分が社交ダンスなんてガラじゃないよ」なんて思っていても、いざやってみたら楽しくて習いに行き始めた。新たな生涯の趣味が一つ増えた!なんてことになるかも知れません。

行動してみることによって以前は考えられなかった考え方の変化が訪れるかも知れませんが、そしたらそっちへ向かってまた走り出せばいいのではないでしょうか。現在の状態でくすぶって「自分(会社)の中での常識の変化とそれに伴なう行動」という機会を損失するよりよっぽどか成長すると思います。個人としても会社の一員としても「具体的行動による常識の変化」を起こしていくように心がけようと改めて思った次第です。