いまから1年ぐらい前に、僕はある意味服装へのこだわりを捨てました。
会社を立ち上げる前や立ち上げた直後はスーツも着ていたし、いわゆる対人関係における心理戦のようなものを積極的に意識し、取り入れていました。元々心理学に興味があったこともあり、心理術のような類の本はいろいろと読んだし、それを細かく実践している人の話を聞いたりもしました。
でも、あるとき気づいたんです。心理戦を仕掛けなければならないような相手に、自分が本当に付き合っていきたいと思える人はいない、と。駆け引き無くオープンな状態で接することができ、自分に対してもそうであってくれる人の方が、親密な関係が築けるのは明らかです。
もちろん、必ずしも親密な関係が必要とは思わないし、そういう人ばかりが周りにいる環境が正しいとは思いません。経営者というポジションに限らず、あらゆる局面でそのような相手とのやりとりを行う必要があるし、そういう相手こそが優秀で、お互いにとって有益だということも多々あります。
ただ、現状において僕が自ら武器を捨て、丸腰で相手に向かっている理由は、いまの僕が同じように丸腰で向かってきてくれる人を求めているからなのだと思います。
ホリエモンが Tシャツを着ていたのには、下手な心理戦はいいから本題に入ろうよという意味もあったのでしょう。
# 実際、何かの雑誌でそんなことを言っていた気がします。
Google には、スーツを着なくても真剣に仕事ができるという会社のフィロソフィーがありますが、僕もその意見にはまったく同意します。対外的な仕事が多く、外部のあらゆる層に接するポジションの人や、自らのブランディングの一環として必要という人は、うちの会社でもスーツを着てもらえばいいと思っています。でもやはり、これは万人にとって必須のものであるべきではないというのが僕の意見です。
だいたい、床で寝るのにスーツは窮屈だし。変な戦いを仕事で、ましてや社内で繰り広げている暇があれば、黙ってコードを書いている方がよっぽど有益です。
というわけで、今週もスーツを着ずに、すばらしい結果が残せるように仕事に励みます。

