アフォーダンスとデザイン

» Posted by on 12月 27, 2006 in Blog | 5 comments

アフォーダンスという言葉をはじめて聞いたのは、数年前だったと思います。それがデザイン分野や、特に UI (ユーザーインターフェース)設計に有益な考え方だと知り、それ以来常に「あとでやる」リストの中に入っていました。

ようやく最近になって、何冊かあるアフォーダンス関連本の中の1冊を読むことが出来たので、今日はその内容の個人的なメモです。

アフォーダンス-新しい認知の理論

フレーム問題」とかめちゃくちゃおもしろくて、ついつい関係のない方向へ思考が飛んでしまうような本でした。以下、特に重要だと感じた部分の引用です。

アフォーダンスとは、環境が動物に提供する「価値」のことである。アフォーダンスとは良いものであれ、悪いものであれ、環境が動物に与えるためにそなえているものである。

アフォーダンスは物事の物理的な性質ではない。それは、「動物にとっての環境の性質」である。アフォーダンスは知覚者の主観が構成するものではない。それは環境の中に実存する、知覚者にとって価値のある情報である。
物体、物質、場所、事象、他の動物、そして人工物など環境の中にある全てのものはアフォーダンスを持つ。動物ならばそれらにアフォーダンスを探索することができる。

アフォーダンスは刺激ではなく「情報」である。動物は情報に「反応」するのではなく、情報を環境に「探索」し、ピックアップしているのである。したがって、アフォーダンスが利用される背景には、時間の長短はあれ、かならず探索の課程を観察することができる。また探索は、常に間違う可能性をもっている。アフォーダンスは、刺激のように「押しつけられる」のではなく、知覚者が「獲得し」、「発見する」ものなのである。

引用は以上です。

なんだかこれだけだとわけわからないんですが、要するに「イス」は、僕たちが疲れていようが元気だろうが、「座れますよ」という情報を僕たちにアフォードしていて、「子犬」は親犬や見る人に、「守ってください」という情報をアフォードしているということです。

アフォーダンスをピックアップする知覚システムについてもう少し詳しく学び、それをデザインや UI の設計に応用すれば、意図する情報をより正確にアフォードできるというのが、僕の一番言いたかった事です。

今後、もう少し詳しく調べてみようと思います。