iPod のラインナップが人を惑わす実態

» Posted by on 9月 15, 2006 in Blog | 4 comments

先日 iPod のラインナップがアップデートされました。僕は改めて、その絶妙なラインナップと価格設定に関心しっぱなしの状態です。

というわけで、今日は僕が思う iPod ラインナップのすばらしさと、それに惑わされるひとりの人間の実態を書きたいと思います。

iPod ラインナップのすばらしさ

ご存じの通り、iPod には大きく分けて3つの製品ラインナップが存在します。大容量でムービー再生に対応した iPod。小さなサイズに写真も見れる液晶を備えた iPod nano。そして、液晶すら省き価格を抑えた iPod shuffle。

このように複数の製品を展開する場合に、高価版、廉価版としてしまいそうなところです。しかし、Apple はそうしなかった。

確かに価格を抑えてより広い層にアピールするという意図があるのですが、もう一つ、すべてを持ちたいと思わせるような意図があることも垣間見えます。

各製品の違いは次の通りです。

iPod
大容量ですべての曲、写真、ムービーを持ち運べる。正に自分のお気に入りを持ちだそうという、iPod のコンセプトに沿った最も iPod らしい製品。いつでもどこでも、すべての音楽、写真、ムービーを楽しみたいという人間の欲求をかなえてくれる。
iPod nano
iPod と同じくカラー液晶を採用し、写真のスライドショーも可能。しかし、HDD ではなくフラッシュメモリを採用することにより、究極にまで軽量化とスリム化を計った製品。フラッシュメモリを採用したことにより、HDD 採用の iPod には推奨されない激しい動きにも耐えることができる。
その結果、「iPod nano をつれてスポーツをしませんか?」といったアピールができる。例えば、ジムでのエクササイズやジョギングなどに対応した iPod アクセサリも多数存在する。また、iPod + Nike ではジョギングの記録をつけるなんてこともできる。
iPod shuffle
ミュージックプレーヤーから液晶が無くなったとき、多くの人々は困惑した。でも、Apple は言った。
「どうせ少ししか曲が入らないから、iTunes のライブラリからあなたのお気に入りの曲をシャッフルして気軽に持ち歩きませんか?」
そう、手元で曲を選ぶというスタイルではなく、ちょっと外へ出るときに気軽に音楽を携帯できるように、お気に入りの曲を shuffle するというコンセプトを打ち出した。

この中の2つ以上の製品を持つことも、何ら不思議では無いことになるんです。

絶妙な価格設定

さらに、その2つ以上持っていてもおかしくない iPod ラインナップが、狭い価格帯の中に詰め込まれているのです。価格表を見れば一目瞭然なのですが、価格帯の中央あたりの製品は、どれを選んでも大差無い価格になっています。

だから余計に、用途や価格について迷ってしまいます。で、迷っている内にどれを買うかで迷い始め、迷っていた時間を正当化するために、より買うという意志が芽生えてくる。という罠です。もちろん、それだけがこの価格の理由では無いと思いますが。

惑わされる人の実態

僕は初代 iPod がリリースされたときから、iPod のすばらしさを語ってきました。しかし、散々人に宣伝していろんな人に iPod を選択させていたにもかかわらず、自分用には1つも持っていませんでした(笑)プレゼントとして買ったことはあったし、身近に使っている人も多くいたので、本当にすばらしいという確信は持っていたのですが、次に挙げる理由から、僕自身には必要無いものだったのです。

  1. 外に出ない。
  2. 音楽を聴かない。

致命傷ですね(笑)

でも、そんな僕も、iPod が写真に対応し、ムービーに対応しと進化していくにつれて、iPod を持つ理由が生まれてきました。

  • 毎日撮っては iPhoto にインポートしているフォトライブラリを気軽に見たい。
  • 外にいても Video Podcast を見たい。
  • Podcast とかオーディオブックはよく聞く。

さらに MacBook Pro を手に入れてからは、外にいる時間が多くなりました。ネットがつながるカフェ、電源があるカフェを探すのが趣味になってきたぐらいです。

こうなると、いよいよ iPod を手にする理由ができてしまいます。さらに最近は remember the milk + Google Calendar さらに iCal というスケジュール&タスク管理を行っているので、iPod で iCal のデータが Mac 無しでも確認できるのが大きい。

あと、messa TV を外で人に紹介したい(笑)

そんな状況で、今回のラインナップアップデートがあったのです。以下、iPod ラインナップがいかに人を惑わすかという実態を公開するために、僕の心の中に起こった変化をありのままお伝えします。すべて心の声です。 だから、大阪弁です。ちなみに、Steve Jobs のプレゼンも見たので、その揺らぎようが尋常では無いことを先にお断りしておきます。

心の声(大阪弁)

iPod shuffle が新しなったなぁ。¥9,800 か。安いな。これ買おかな。最近外にでるしなぁ。でも自分の用途からして、いきなり shuffle はちゃうかな。これかっこいいけど。

だって、仕事中とかに横に置いて聞いたりしたいから、shuffle やったら容量が小さすぎるねんな。それに、写真を人に見せたたりしたいから、液晶は必須やで。

いや、この考え方やったらあかん。iPod で何をするのかを先に明確にしといた方がええやろ。うん。よし、iPod で何すんねん、自分。

そうそう、やっぱり一番の目的は、外で音楽を聴くこと。電源の無いカフェなんかで開発なんてときは特に、iTunes とかで Mac のリソース奪いたくないし。あと外歩いてるときなんかは時間がもったいないし、Podcast とか聞きたいねんな。CNET Buzz Out Loud あたりを毎日外でも聞けたら最高やわ。

それから iCal でスケジュールとタスクのチェックもしたい。電話かかってきたときとか、Mac 起動してたら間に合わへんし。

あ、写真も見たいなぁ。ちょっとこれ見てよって感じですぐに写真を見れたら最高や。

えーと、他にあるかな。あ、そや。Video Podcast を見たい。たぶん iPod の画面やと、短時間しか乗らない電車の中とか歩きながらやったらしんどいから、それほどヘビーに使うことはないやろうけど、それでもやっぱり Diggnation を見たい。あと GeekBrief.TV と。で、初めて会った人とかには、スッと iPod を出して messa TV を紹介したい(笑)これこそ Video Podcast の醍醐味ですよ、と。

こんなもんかな。これやと、iPod と iPod nano で悩むことになるな。でも大事なのが、次にリリースされる iPod やな。クリスマスシーズンか、来年1月の OS X Leopard 発表と同時に、噂されとるフルスクリーン iPod なんかが出てきたら、枕ぬらすしかないで。ずっとそれを待っとったのに、たった4ヶ月ほどの差で一世代前の買ってもたら、もう立ち直られへんかもしらん。

じゃぁ、ムービー対応の iPod は待ちか・・・。うん、ここまで待ったんやから、最後まで待とう。で、フルスクリーンのが出たらそれを買おう。

そしたら、いま iPod nano 買っても使い分けできるやろ。うんうん。

は!?もう買う気になってる!!!

そう言えば、序盤からどれ買うかで悩んでたしな。やられた。

じゃぁ買うとして、iPod nano はラインナップが豊富やで。どれにするかな。まず色はシルバー。いまは携帯もボイスレコーダーも MacBook Pro もシルバーやから、全部統一したいしな。となると、8GB 版は無しか。2GB か 4GB。さすがに 2GB は少ないよな。あ、そうそう。iPod nano を買うんやったら、首からかけられるヘッドフォンアクセサリも欲しいな。

じゃ、iPod nano 4GB シルバー + アクセサリで。

値段はと・・・!?

この構成やと、iPod 30GB 版と値段変わらへんがな!!!

どうすんの、どうすんの!?

  • 「iPod nano を買う」
  • 「iPod を買う」
  • 「Apple に入社する」

つづく!