僕が Apple のすごさを語っている姿を見た友人は多いと思います。いまブログに載せているプロフィールからしてそうだし、こんなエントリーまで書いているぐらいですから。
Source Code and My Life: Apple はなぜカッコイイのか?
でもここでちょっと冷静になって、逆に Apple はすごくないのかもしれないということも考えてみました。
実はこのエントリーは先週ポストしようとしていたのですが、しばらく Cnet Japan がダウンしていたので、その後新たに出たニュースも踏まえて、いま改めて考えてみたいと思います。
まず、僕が考えてみるきっかけになったのが、このエントリー。
アップルは本当にそれほどすごいのか – CNET Japan
具体的な数字で他社と比較しながら、Apple の現状を指摘したエントリーです。この中で、Apple は次のように評価されています。
Apple Computerがそれほど素晴らしい会社だとしたら、なぜあれほど小さいのだろうか。
Appleの全世界のコンピュータ市場におけるシェアは、昨年末時点で2.3%。
Appleは2005年に474万台のMacを出荷したが、これはDellのPC出荷台数の増加分570万台よりも20%も少ない。
確かに、パーソナルコンピューター全体の市場におけるシェアは、大きいとは言えません。かつての業績は別とすれば、やはり現状では際立った結果を出していないのではないかと言われれば、その通りなのかもしれません。
もちろん、規模がすべてではない。ほかのPCメーカー各社とは異なり、Appleは黒字を計上しており、またiPodでパソコン以外の市場への事業拡大にも成功している。さらに、Appleにはパソコンのデザインと一般ユーザー向けの技術に対する強い影響力があると、Intelのバイスプレジデント Deborah Conrad氏などは指摘している。
それでも Apple が影響力を持っていると受け取られる理由はこの部分です。iPod によって「iPod」という新たなカテゴリーを築き、それを中心に音楽配信事業を軌道に乗せました。そしてデザインにおいても、ハードウェアから OS に至るまで、徹底した哲学を感じさせるほどの製品を生み出し続けています。
そしてそれを評価する人間がいるとうのは、明らかな事実です。
科学関連のカンファレンスに足を運ぶと、Macを持ち歩いている参加者をほかのイベントよりも多く見かける。つまり、Macは明らかに知識人に好まれている。しかも、Appleや同社の製品はとても好まれている。
単に見た目が美しいだけではなく、ユーザーにとっても使いやすく、しかも使っていて心地良い。その点が、影響力を持った人たちに評価されているのです。
Appleのコンピュータの価格に、例の300ドルのプレミアムが上乗せされていることは、あらためて言うまでもない。Appleの世界観によると、消費者は先端技術に対して、それに見合う対価を支払うべきだという。たとえば、170度の視野角を持ち、輝度も高い液晶画面には、その分の対価を支払うべきだというのだ。だが、他社の多くは違う考え方をしている。「ここは米国で、消費者は価格に敏感だ。ならば、プリンタを無償で付けよう」というのが彼らの考え方だ。
Apple にこんなことができるのは、Apple の哲学をユーザーが確かに認めたからです。そんな小難しいことを言わなくても、単純に Cool で使いたくなってしまう。
そこへ飛び込んできたニュースが、これ。
アップル、「Boot Camp」を公開–Intel MacでWindows XPが利用可能に – CNET Japan
Intel MacがWindows XPにネイティブ対応–アップルの動きに好評価 – CNET Japan
アップルの「Boot Camp」、Macユーザーからも賞賛の声 – CNET Japan
ラウンドアップ:Macに「デュアルブートの時代」到来 – CNET Japan
賛否両論あるとは思いますが、僕は恐ろしいことが始まったと感じています。
Windows Vista が2007年以降に遅れることが決定し、2006年9月の新学期シーズン、12月のクリスマスシーズンには Microsoft との直接対決はなくなります。単なる HDD mp3 Player ではなく、値段は高くても iPod を買った人たちが、Windows が動くならと安心して Mac を買うと考えるのは、僕の考えすぎでしょうか。そして仮に Windows を使うつもりで買ったとしても、ハードウェアのデザインを見て購入したユーザーが、シンプルで美しいデザイン、シンプルな使いやすさを徹底している Mac OS を使わないでいられるでしょうか。Steve Jobs が言うところの、「なめたくなるような」UI を見ても、Windows XP を使い続けることができるでしょうか。
これまでは直接対決などありえなかった Dell などの PC メーカーにとっても、この動きは見逃せないと思います。一方は薄利多売、一方は付加価値による高級路線。
2006年後半、僕はやっぱり Apple から目が放せません。
と、結局 Apple をカッコイイと言ってしまっている自分(笑)
でも、そうさせる力っていうのが、やっぱり一番大切だったりするんじゃないかなぁと思ってます。

